【人との繋がりを持っていない漫画家が交流会でお客さんを見つける話】第四話
【人との繋がりを持っていない漫画家が交流会でお客さんを見つける話】第三話
名刺交換って何のためにするの?
交流会でたくさんの人に頼られている先輩経営者に出会った。
この人はどんなことをやってうまくいってるんだろう?
異業種交流会の会員メンバーになって、
先輩の様子を見てみることにした。
与えあう交流会が良いと言っていた先輩経営者は、
とにかくいろんな人にビジネスアイデアやお客さんを紹介していて、
与えることを実行していた。
自分にもありがたいことに仕事を与えてくれたおかげで、
先輩が自分にとってのクライアント第一号になった。
最初だから少し安く受けた仕事だけど、
先輩の期待に応えようと必死に取り組んだ。
先輩は、納品したものをとても喜んでくれていた。
だけど初めてのクライアントだから
社交辞令的に褒めてくれているんじゃないのかと、
ちょっとまだ自分の中では信じられていなかった。
満足の声が本音なのかは、メールの文面だけではわからないでいた。
先輩は次の交流会に参加する前に連絡をくれて、
2人で会うことになった。
先輩が経営する会社に行くと、
歓迎ムードで迎え入れてくれた。
「納品してもらったやつ、めっちゃ良かったよ。
これもっといろんな人に知ってもらったら売れるんじゃない?」
クライアントである先輩の顔を直接見て、
ようやく初めて仕事で役に立てたんだ!と自信につながった。
「知られるって、広告でもした方がいいんでしょうか?
でもSNSのフォロワーも全然だし、広告出すお金なんてないですよ…?」
先輩が話を聞いてくれた。
「今までもいろんな交流会に行ってきたんでしょ?
その人たちとは名刺交換した?」
「もう100人以上とはしてますよ、
でも1件の仕事にも繋がらないんです」
今まで交換してきた名刺を引っ張り出して
全てを机の上に出した。
名刺は山のようになって、どれが誰のとかは正直覚えていなかった。
「営業のセミナーに行ったとき、
名刺を持ってなかったらドン引きされちゃって。
一応名刺は持っといた方がいいのかと思ってたんですけど、
結局これだけじゃ集客できないんですね。」
名刺の山を見て溜息をつきながら先輩に愚痴ってしまった。
すると先輩は、力強い声で話し出した。
「集客だったら、僕は名刺交換が確実だと思うけどな」
えっ?全然できてないんですけど…?
戸惑っていると、先輩は続けた。
「だってもらった名刺に連絡先載ってるでしょ?
名刺交換した時点で集客はできてるんだよ」
先輩がいうには、
自分に連絡先を渡してきてくれた人は
もれなく見込み客だと思った方がいいらしい。
実際に先輩は、名刺交換した当時は仕事に発展することがなかった人から、
何年も経って仕事の相談の連絡が来たこともあったんだとか。
もしかしたら今繋がってないだけで、
後からお客さんになる人と既に出会っているのかもしれない。
そう思うと、机の上の大量の名刺が、
ゴミの山から宝の山に変わったように見えた。
集客には意味ないと思ってた名刺交換って、
実はめっちゃ大事だったんじゃないの?
そんなに効果的だったんなら、名刺をもっとちゃんと管理しておけばよかった。
誰の名刺かも覚えてない状態にしてしまってることを後悔した。
でも先輩は、どうやって名刺から集客に繋げてるの?
つづく